メニューについては、おにぎり3種、シリアル2種、パン数種の他、スープ2種(片方は要は味噌汁)、おかずはウインナー、スクランブルエッグ、ポテトなど、ミルク、オレンジジュース、あとウェルカムコーヒーのサーバ、というような内容。思ってたよりは、種類がありました。
ひとつだけ「どうにかならない?」と思ったのは、小さめのトレー(右側にコップなど用の凹みの付いたパン軽食用)が基本で、食器類はスープ用のカップ…のみ。飲み物すら紙コップで、スクランブルエッグやポテト、サラダなど汚れるもの汁が出るものも、周囲を見渡すと皆、トレー直置きでした。
せめて、皿を1種類だけでも用意して欲しいところ。そもそもトレーのサイズと種類が、朝食内容に合ってないってのもありますけど。パン+飲み物のみとかなら、このトレーでも良いのですが。
正倉院を見に行くか迷ったのですが、結局行くことにしました。10時から公開なので、後の日程を圧迫するのがネックだったわけですけど、まあどうにかなるだろう、と。
そうすると、最短で移動してもバス料金が1000円超えることになるので、奈良交通の「奈良・西の京・斑鳩 フリー乗車券(1000円)」を、JR奈良駅で購入しました。
案内の人に、「法隆寺行きのバスは、1時間に1本しかないから」と散々脅されましたよ。
東大寺前に到着。30分以上待ち時間があるので、しばらくうろうろ。


鹿、参道にもやたら鹿がうろうろしてました。鹿煎餅を買った瞬間に群がられて、恐慌を来した外国人のご婦人が居たり。周囲に持ってる人が居ない上、まだあまり満腹になってない鹿たち。
大仏殿付近は、写生会の小学生が埋め尽くしてました。あと、遠足や修学旅行と思しき小学生〜高校生、お年を召した方々、そして外国人。さすが平日、人の量と層が、昨日とだいぶ違います。
周囲を散策した後、正倉院へ。入口と奥には、スーツ上下姿の職員の方が控えてて、雰囲気が全然違う(笑) ぴしっとしてて、「どうぞ」的な動きでしたけど、宮内庁の人ですよね、ここは。
思ったのは、周囲の寺社で客対応やもぎりしてる人の方が、ずっと態度悪いな〜と(苦笑)


超教科書通りの構図。そして、校倉造&鼠返し。
柵前で姿勢低くして、床下を見ようとする不審な人物(笑) でも、ご夫婦にカメラのシャッター切るの頼まれましたよ。他に人が居なかっただけかもしれませんが。ちゃんと構図見て撮ったです。
ちなみに、入口への誘導案内がほとんどなく、なんとなくで来ると分からない気も。うろうろしてて気付きましたが、山側の柵の外側からでも見えますね、木の陰から。
一通り満足して、バス停まで移動。
平城宮跡行きのバスを待つも、そちらは路線が少なくさっぱり来ない上に、ちゃんと座って休む場所もなく、これは待ってられないな〜と思いまして、一旦近鉄奈良駅までバス移動。
こういう使い方できるのも、フリーパスの利点ですね。
で、ベンチに座って待つも、来ないものはこないため、20分近く座って待つ羽目に。JR奈良駅経由で三条大路経由や、奈良市庁向こうの3丁目分手前で止まるのに乗って、残り歩こうかとも思いましたが、体力温存のためパス。じっくりと待って、薬師寺駐車場まで直通の1300系に乗車。
…このまま平城宮跡をスルーしても良いカナ、と思ったりしましたけど。

到着。ははは、朱雀門が既に遠いです。


朱雀門、から向こうを望む。遠いなんてもんじゃないです。殺す気か…。
健康な人間はトラム乗れないので、じりじり日差しの中を行軍します。


着いた…振り返るとこんな有様です。
休憩所で水分補給するも、既に周辺の資料館などに行く気は、消滅済みでした。


太極殿、中は省略。高御座が復元され、壁画が再現されたり、原寸大の鴟尾が置かれていましたが、中の展示は多くないので、ほどほどに流しまして。再現された建物自体が展示、ですからね。
高御座からの眺めは、工事のおかげで最悪でした。
歩き疲れてたし、もう良いカナ…と平城宮跡を後に。1300系のバスに乗って、唐招提寺東口へ。
次の法隆寺には、薬師寺駐車場からバスに乗るため、唐招提寺から南下していきます。

唐招提寺、金堂。これも超教科書通りの構図です。


見所としては金堂以外にも、写真の校倉造りの経蔵、隣の宝蔵も興味深いし、奥の方は木々が茂ってて良い雰囲気。鑑真和上御廟前の苔なんかは、個人的にかなり目を引きました。
春日大社もそうですが、「木々や森+古い建物」の組み合わせが、私は超ヒットなのです。
そんなわけで、平城宮跡の疲れが、唐招提寺で精神面だけ少し回復。
暑くて汗がにじむ中、てくてくと南に歩いて薬師寺へ移動。

北から行くと裏側になります、與樂門。

まず北側の玄奘塔。後ろの大唐西域壁画殿には、平山郁夫の大壁画が据え置かれていました。
そして、與樂門から南側の白鳳伽藍に入ると、通常順路と逆となり、回って南側から建物に入ると北側に排出されるという、足のダメージを増幅させる上に、消費時間も増加するルート編成。


東塔、西塔。西塔は再建でしたかね。

そして、金堂の正面に辿り着いた〜。
薬師寺は伽藍などの大半が再建で、古い建築物を楽しむのではなく、往事の寺社の雰囲気を感じる、という感覚。中世以前の人々がここをを訪れたらは、それは感動を覚えたことでしょう。
仏様は、国宝重文クラスですよ。仏足石もあります。
南側駐車場へ到着。駐車場の片隅に、普通に置かれたバス停。
ここに到るまで、バスに乗ってる以外の休憩時間は皆無であり、当然昼食も取ってません。というか「時間あったらどうにか」と思ってたら、どうにもならなかったという、即売会と同じパターン。
ここで乗るのは、例の「1時間に1本しかない」というバス、しかも割とぎりぎりの時間でして、食事のためとスルーわけにもいかず、この段階でも固形物にはありつけませんでした。
これまでの栄養補給は、ノーマルコーク、ミックスフルーツの缶ジュース、ポカリとアクエリアスのペットボトルを何本か。カロリーとナトリウムと水分は足りてるぜ、という。
暑いしお腹空いたけど、道行く人々が食べてる、400円のソフトクリームは買う気も起きず。
法隆寺前行きのバスに乗り、約40分中20分ほど意識が飛んでまして、気付いたらすぐ近くに。
法隆寺前バス停で降ろされ、てくてく歩く。バス移動で休んだため、足に痛みが出始めてました…。

この参道の300mくらいが、結構辛いレベル。何度、途中の店に入ろうと思ったか〜。

さて、西院伽藍から順番に。
参道から「さすが平日、観光客少なくて良いな〜」と思ってたら、目前に修学旅行の一団が…。


五重塔、金堂〜。
廻廊内には、修学旅行の一団に加えて、数十人規模のお年寄りの一団も…。
大講堂は工事中で、外観は完全にシートに覆われてました。残念。
みんな五重塔と金堂ばっかり見てますけど、周囲の廻廊も全部国宝なんですよね、ここ。
西院伽藍の北東奥にある、大宝蔵院に移動。要するに、宝物展示館ですね。
超有名な玉虫厨子をはじめ、国宝重文クラスを多数含む仏像、什器宝物、経文、文書などが展示されてます。個人的には、鎌倉期やそれ以前の書物などが、普通に残ってるのがすごいな〜と。

そんなこんなで、東院伽藍へ。ここも割と遠い…。

夢殿です。ここでも修学旅行の一団と遭遇。
中宮寺もついでに行こうと見れば、15:45まで受付で、ぎりぎり入れませんでした。早いよ…。
重い足を引きずりながら西へ戻り、後に回していた西円堂の下まで行くも、階段を上がる根性が、既にまったくなかったです。あ〜体力気力共に切れた〜ともう撤退することに。
カメラのメモリも、残り3枚とかになってました。予備に代えるほどでもなく頃合いカナ、と。
全然関係ない話ですが、修学旅行の高校生? の一団、男子は制服で、女子はみんな私服でした。制服だと危ないとか、そういう対策なのでしょうか。そういう考え方もあるんだ〜と思った次第。
…ド平日に一眼レフ持ってうろうろしてる私は、引率の先生には警戒されてたかもな〜。まあ、目の前に国宝重文が並んでるのに、そんな方に気を散らしてる暇はないけどな〜。
書いて思ったけど、それはそれでどうなんだ、という話。
当然の事ながら、もはや歩く根性はないので、法隆寺門前からJR法隆寺駅行きのバスに乗車。
なんだか中宮寺前から右に折れて、やたら狭い道を行くのね、このバス、と。前に座ったお兄ちゃんも、スマートフォンで必死に地図を確認してましたが、手前の大きい道じゃダメなんでしょうか。
とか思ってるうちに、駅に到着。4時半の区間快速に乗車。次の駅で座れて、あとはぼーっと。
当初予定では、天王寺で一度降りて精算、「阪神往復フリーきっぷ」のフリー区間利用に切り替えて、運賃を節約するつもりでしたが、足がもうがちがちで動けなかったので、そのまま大阪駅まで。
改札出たし、微妙に時間もあるので、ヨドバシに少し行ったのですが、足痛いわ荷物重いわで、とてもじっくり買い物してる精神的余裕もなく、少しうろうろしてパスとなりました。
新大阪駅へ移動。工事で「やよい軒」が消滅してたので、「サンマルコ」に入ってカレーを。これはこれで悪くない感。昼に固形物を入れてない胃に、カレーのスパイスが非常に効きました。
相変わらず、清掃終了が出発ぎりぎりのレールスターに乗り込み、新神戸辺りで睡魔に教われるも、口に含んだコカコーラゼロをむせて吹きかけたおかげで眠気も吹き飛び、どうにかこうにか。
平日のためか、地元特急が空いてて、隣が空席だったのもありがたかったです。
それにしても今回の旅、1番きつかったのは、基本的に歩きっぱなしなのに、荷物をずっと背負ってた点。元の地点に戻らないルートだったため、コインロッカーを利用できなかったためです。
車やツアーバスとかなら、荷物置いて歩けるんですよね。少し考えるところ。
あと、ネットブックも微妙に重かったかも。ごく個人的な使用ソフトがなければ、ホテルのレンタルパソコンとかも有りかもな〜。今回は、行く場所を調べるのにしか使ってなかったですし。
ネットブックなし、カメラはコンデジのみだったら、それは歩きが楽だったと思います、実際。
あとは、純粋にもっと体力が欲しいです。頑張ります。
次は、飛鳥の方とか行きたいですね。奈良市近辺でも、行けてない所をさらに回りたいので、また機会を見て、奈良方面旅行は考えたいと思ってます。