で、10時過ぎには京都駅に着きたかったので、7時過ぎに地元出発。
そのまま新幹線で京都駅まで行くと、割引切符の類がないため2万円超を払う事になるので、「阪神往復フリーきっぷ」使用で新大阪駅まで行って、そこから新快速で京都駅まで。乗り換え含めても、時間的には30分変わらないくらいで、価格的には6000円ちょっと安くなります。

新快速の乗り換え時間に余裕を見るため、行きはレールスターではなく、素直に一番短い乗り換え時間ののぞみに、500系でした。しかしまあ、慣れた岡山駅と新大阪駅での事ですし、トラブルもなければ10分あれば平気ですね。新快速もまあ、混雑区間を走った後のこと、いつものように数分の遅れが出てたため、ホームで結構暑い思いをしました。
京都駅、まだ構内図がよく分かってないので、ともかく案内に従って地下鉄へ。非常に良いタイミングで乗れまして、スパッと烏丸御池駅へ。10時半に到着、思ってたより遥かにスムーズでした。
子供たちと引率の人の一団に囲まれながら、京都国際マンガミュージアムへ。すぐそこ。


券売機で500円の入場券を買って入場。とりあえず、館内をグルッと。一応、受付で写真撮影について聞いたところ、フラッシュと接写は禁止だけど、それ以外ならOK、との話でした。
地下1階は、資料保存室の棚を、ガラス越しに見れるコーナー。漫画の歴史についてのパネルと、ケース展示はあるものの、それ以上ではなく。
1階はテラス的な読書コーナー、子供向けコーナー、2階には特別展示用のギャラリーがあります。他、研究資料室やワークショップコーナー、ホール、あと元々の小学校に関する保存展示部屋なども。にしても、元小学校という事ですが、造りが非常に良い建物です。
そして最大の見所である自由に読める開架の漫画ですが、基本的に通路の壁の至る所に本棚が設置され、そこに大量に置かれています、1〜3階。本棚前や空いてるスペースには椅子などが置かれていまして、自由に座って読んでね、という形式です。開架の本については、古書店の蔵書から等である旨の説明。開館からそれ程時間も経ってない時間でしたが、既に読みふけっている人が多数でした。


私も読みふけりたいところでしたが、今回はグッと我慢しまして、まずは今回の主目的である「コミックマーケットの源流−1960〜70年代マンガ同人誌の世界−」展へ、2階ギャラリー1、2。
コミケット準備会初代代表である霜月たかなか氏(原田央男氏)の蔵書、というか持ち物から、主にコミケット以前の状況から、同人誌と即売会の草創期、コミケット初期の頃(つまり本人が代表をしていた頃)の資料が展示されていました。
まあ、資料の量はそう多くはないし、内容的にも興味のない人間には、せいぜい「懐かし〜」くらいの感想しか出ない感じの、はっきり言って人を選ぶ展示です。私は、非常に興味深く、じっくり見てたのですが、後から来た人々がほんと、あっという間に立ち去っていくこと(苦笑)
しかしアレ、もし身内からこの業界を支える重要人物や事業が出たら、私が持ってる紙類も、博物館とかに展示されるかもしれませんね。と、そういう展示です。興味のある人には、超貴重資料。
最後に「お、シベールだ」と思ったり、ガリ版や青焼きコピーに懐かしさを感じる人は、是非。
更に館内を詳細に見て回り、さり気なく置かれた珍しい本をパラパラッと読んだりしたものの、終日ここに居る予定でも状況でもないため、後ろ髪引かれる思いで撤退。
1日ずっと入り浸る、または泊まりで何日か来る、ぐらいで行くのがちょうど良いですね。というか、近くに住んでる人、羨ましいです。大阪か京都に家が欲しいな〜。
時間的にはまだ昼、今から大阪へ移動すると、逆に時間が余るという感じだったので、ならばと、事前に候補として挙げて調べといた、三十三間堂へ行く事にしました。
私、割と長年弓道に関わってて、京都にも何度か来る機会があったのに、三十三間堂にはまったくさっぱり行く事がなかったので、この際に行っとこうかな〜と思ったのです。
てことで、京都駅に移動後、市バスに乗って。そこそこの混み具合で、立ったままで10分。
改装中で閉館してる京都国立博物館を横目に、三十三間堂へ。道路に面した壁に、デカデカと「SANJUSANGENDO TEMPLE」と書かれてるのを見ると、観光地である事を思い知らされます。日曜でもあるし、外国人を含めて、観光客はかなり多かったです、実際。私もですけど。
まずは何も考えず、案内されるまま本堂内へ。長い堂内にズラッと整列した千手観音像の壮観っぷりもなかなかだし、解説プレートに一々「国宝」と書かれて安置されてる仏像群も、筋肉や表情の描写、布の表現、細部に至るまでの造形に感心しながら、じっくり鑑賞。
ただし、修学旅行の高校生とかち合って、大声で興味なさげな感想? を、人の前後でべらべら喋られたのには辟易。まあ、それについては係の方が「学生さんは静かに!」と注意してくれたので。
あとは、閉め切った堂内の暑いこと暑いこと…。扇子でひたすら扇ぎつつ。
台座裏の解説コーナーでは、矢でボロボロにされた軒の木材、無茶苦茶裏反った古い弓とか、やはり通し矢関係に目が。あと、通し矢って膝立でやるもんだと漠然と思ってたんですが、絵とか近年の写真見てると、完全に座ってやってますね。後で調べると、どうも小さい腰掛けを使うとか何とか。



その後は、外の遊歩道をグルッと。建物の造りや、外の門なんかも興味深いんですが、やはり通し矢の舞台である、西の軒が主で。要はこっち、裏っ側なんですね。
保護のため巻かれた柱の鉄板、それや木材に空いた穴の数々。…冷静に考えたら、流行して続けられてたとは言え、無茶な話ですよね、通し矢って。記録見てると、何だかんだで的中率がそう高くはないって事は、結構ガスガスと建物に当たってたって事ですし…。
一通り見てそのまま帰ろうとするも、やはりお守り買っとこうかな〜と思って戻り、自分の車用の身代守(敢えて交通安全ではなく)と、某道部用の弓矢の御守りを。という事で、満足して撤退。
にしても、暑さのせいもあり、既にかなり体力を削られてました。帰りのバスは、空いてた急行100系に乗り、座って体力回復を図りましたが、根本的には如何ともし難く。
昼食を取った方が良いだろうと、京都駅で店を探すも、時間が悪くどこもいっぱい。待ってまで入るのもアレなので、缶ジュース1本でとりあえず脳を騙して、とっとと大阪まで退却することにしました。
土産物屋で、親からリクエストのあった生八橋を買って、新快速へ乗り込み。
大阪駅まで行ってから、御堂筋線で難波へ。
オタロードへの道すがら、くつろげる飲食店はないかと見るも、時間帯的に空いてるはずもなく、最終的にはメイド喫茶かファーストフードかの選択で、結局ドトールに入る私。だって空いてたんです。
アイスラテとジャーマンドックが、死ぬ程美味く感じました。
株主優待持って来てたので、ソフマップから見始めまして、その後堺筋を南下、オタロードに入って北上するという、普通の見て回り方。さすがに、恵美須町駅近辺まで行く根性はなかったです。
ホワキャン。Memoriaの新刊を探すも、見あたらず。東方のコーナー前で、「特定の作品の同人誌ばっかりだね」とおっしゃる二人組に、少し心が和みました。そういう店なんだ、ここ。
メロン。一部の買ってない商業単行本のうち、メッセージペーパーの類が付いてる物だけ購入。Memoriaの新刊を探すも、例大祭新刊だけが平積みでした、新しいのは?
虎。お、階段上がって左に、成人向けがゾーニングされたんですね。というか、今までのボーダーレスっぷりの方が、色々まずかったという感じですけど。一般商業誌の棚のすぐ横で、平積み成年向け新刊のサンプルを、じっくり物色する人々の壁、という図。
しかし、大規模イベントのある週末じゃないせいか、3階の同人誌コーナーも、比較的空いてて見て回りやすかったです。そして、Memoriaの新刊を探すも、発見できず。
あと、コトブキヤ3階にできたアゾンレーベルショップに、今回ようやく行けました。店舗面積こそ大きくはないものの、品揃えや陳列が散漫だった印象のジーストア内コーナー時より、ずいぶんとカッチリした感じ。買い物しやすい雰囲気にもなりました。
DS限定バージョンのちいかとか、現物見るとまあまあ良い感じのぴぴ→からっとに手が出掛けましたが、理性さんに「今日は止めとけ」と説得されましたよ。今日は、ね。
ギリギリに行くと乗り遅れの危険もあるので、早めに移動しようか〜と最後にチラッとソフマップに立ち寄り…何故か出る時、マウス「MX1100」を手にしてました。株主優待を注ぎ込んで。
当初は、著作権保護機能付いたパナソニックのSDカードリーダでも買おうと思ってたんですけど、そんな一般的じゃないものは置いてなかったのです。
そして、現物触ると「MX1100、割と良いじゃないか(ちょっと重いけど)」と思っちゃったんです。メイン機のMX610が、最近だいぶボタンの感じが悪くなってきてたのもありまして。
ということで、最後に衝動買いして撤退。
新大阪駅着く頃には、息も切れ気味、汗だく、そして左足が痛い(オタロードの時点で、階段下りる時にはピシッと痛かったり…)、という満身創痍。
人のごった返す休憩所や、西日の当たる20番ホームで座ってるのもアレなので、晩飯食いがてら休もうと、やよい軒へ。胃に比較的優しそうな親子丼を食って…汗が噴き出ました。



帰りは、レールスター通路側でゆったりくつろぎ、岡山駅からの地元特急(アンパンメン)は2号車の一番後ろで、通路側に客はなし、という快適さ。
となると、最大の敵は眠気。根性で耐えるしかない、何とか耐えきりました。
そんな感じで、疲れ果てましたが、非常に充実してた日帰り旅行となりました。イベント絡まない旅行も、久しぶりでしたし。時間に余裕がある〜というか、こっちの方が普通の旅行か〜。
体力の方が先に切れるのは、ちょっとどうにかならないかな、とは少し。